ファッションと経済の関係

私は、ゲームや書籍関連のデザイナーをしているのですが、実はファッションの流行に関しては、まったくといっていいほど興味がない人間です。それでもファッション誌などに目を向けるようになったのは、ゲームや書籍関連でも、ファッションのデザインを取り入れることが大変重要だということに気づいた学生の頃。私はその頃から、インターネットに転がるウェブ通販サイトや、海外、国内問わずのモデルさんの公式ホームページ等を見て、勉強するようになりました。そして、一番、服の流行は面白いと興味を持ったのは、色彩検定(カラーコーディネーターの資格です)を受けるための勉強をしていたときでした。色彩検定の本には、「その年の服の流行のトレンドは、とある組合が決めている」ということ。それまで私は、服の流行なんてものは勝手に流行って、敏感な若い子がみんなそれを真似していくものか、もしくは、トップモデルが開発した新デザインが流行っているものだとばかり思っていました。こういう人は私の他にもたくさんいるのではないかと思います。実はそれはまったくの勘違いで、世界共通、日本だけに限らず、その流行を決める組合というのが「今年はこれを流行りにしよう」と決めたら、そうなるんだそうです。私はそれを知ったとき、なんだか世界は人間が動かしてるんだなあと感慨深く思ったり、でもその裏で、経済を潤わすため、という理念があることもまた、面白い発見だなあと思いました。実際に、ファッショントレンドを制定することを決めてから、経済がものすごい変動を見せたと、私が通っていた美術大学教授がおっしゃっていたのを覚えています。あの手この手で、経済を動かし、世界を活性化させてきていたのが、ファッショなのです。今の日本は、アニメや、所謂オタク文化といわれるものが、日本経済を大きく動かしてきているのも、特定の”流行の発生源”を流しているテレビによるものなのだと思います。テレビは、一定の期間、一定のものしか流せません。アニメがやるとしても、3ヶ月、はたまた半年、1年と、必ず周期が決まっています。それが、『トレンドのブランド』価値になるのだと思います。その期間しかやらないものだから、買う。その期間しかみんなが盛り上がらないものだから、その期間を楽しむために買うのです。こうして、ファッション経済は、この不景気の日本経済に、大いなる潤いを見せています。

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